鈴鹿山脈の背骨の部分(滋賀・三重の県境稜線)を2日間歩いてきました。
簡易テントを持って行けるところまで南下しよう、と、はじめに登った藤原岳から縦走を始めました。
前半はどちらかといえば女性的でたおやかな斜面が続き、池があったり鹿がいたり、快晴のもと新緑に包まれながらただ歩き続けるだけですが、汗とともに「毒素」も排出される感覚で快感でした。
鈴鹿山脈には有名な山が七つありセブンマウンテンと呼ばれ、そのすべての山を日帰りや1泊で縦走するトレイルランニングなどがはやっているようで、多くのランナー、登山者に追い抜かれていくのですが、それでも静寂な鈴鹿でした。竜ヶ岳、釈迦ヶ岳を過ぎハト峰峠というところで幕営しましたが、幕営地としては天国。一人ぼっちでだれもおらず、すぐわきには清流があり、ほぼ無風で暑くも寒くもなく、インスタントラーメン+αとちょっぴりのウィスキーをいただき、爆睡でした。
後半は花崗岩が中心で摩擦の利く快適な登行が続きます。まだ早朝でしたがロープウェイのある御在所岳山頂にはさすがに多くの登山者がすでに休んでおられ、賑やかでした。
ここでトイレ休憩の計画でしたが、ロープウェイの始業前でありトイレは施錠されていて入れず、キジを打つことができませんでした(草むらで身を隠しながらキジを鉄砲で打つ格好が○○○をする姿に似ているので、○○○をすることを山では「キジを打つ」といいます)。トイレがなければ、山では○○○は我慢をするか携帯トイレに排泄し、持って降りなければなりません。我慢しながら次の鎌ヶ岳に向かいました。
もひとつ先の山まで南下しようとも思ったのですが、体力的限界を感じ、またここで降りれば交通の便の良い湯の山温泉に下山できるため鎌ヶ岳山頂から東にのびる尾根に踏み入り下山しました。
鈴鹿の山は標高1000m前後ですがアルペンムードも漂い、何といっても名古屋や大阪から近いためそれぞれ人気があります。今回それらのピークをつなげてみましたが、鈴鹿山脈の広大さを身に染みて感じました。初日52,900歩、2日目32,000歩、歩きました。