今年の夏休みは、皆様に多大なご迷惑をおかけすることをある面承知でたっぷりといただき、本場のスイスアルプスの山に行ってきました。アルプスの山に入ることは長年の夢で、特に今回は、スイスでももっとも有名なかっこいい山、「マッターホルン」に挑戦する事が目的でした。そして8月15日午前8時20分、マッターホルンの頂上(4478m)に立つことができました。とてもとてもハードな山で、写真を撮るすきはほとんどなく、1枚目は頂上直下から見たマッターホルン頂上の朝焼け、2枚目は完璧な逆光ではありますが、マッターホルンの頂上です。3枚目は下山後に見たツェルマットの街とマッターホルンです。
マッターホルン登山の前日にブライトホルン(4164m)ハーフトラバースルートのテスト登山が義務付けられており、マッターホルンに挑戦できる技術と体力、持久力があるかどうかをガイドに試されます。日本男児たる者、弱音を吐くわけには決していかないと思い、限界に挑戦しました。ぐいぐい引っ張るガイドに歯を食いしばり、とことんついていきました。ブライトホルン頂上までは比較的順調でしたが、くだりで突然、両足が限界を超えました。両足とも太ももがケイレンし、歩行不能に陥ってしまったのです。その後なんとか歩くことが可能になり、無事下山し、マッターホルンの挑戦権も確保できましたが、限界を超えるまで歩き続けること、また両足が同時にケイレンすることは小生には全く経験がなく、びっくりしました。当然ですが、あんまり頑張りすぎもよくないと実感いたしました。その甲斐あってか、マッターホルン登山本番は、少々体力気力に余裕があったように思えました。いずれにせよヨーロッパスタイルでの登山、それは気温が上がると落石などの危険が増えるため、それまでに下山する。休まずとにかく突っ走る。他人を追い抜き追い越し・・・。というもので、初めは抵抗がありましたが、無事下山してみると、やはり「郷に入っては郷に従え」のとおり、理にかなった登山方法かな?と思いました。
頂上滞在は数分で、また、大きな疲れを伴い、またいささか興奮状態で、山頂での景色その他、あまり記憶にないような状態でした。しかし下山後には徐々に実感がわき、一晩中体がほってっていたほど興奮しました。
小生にはまだまだ夢がたくさんあります。少しでもその夢が実現できるように、日頃の生活を含め努力をいたします。皆様にとられてはただのわがままにすぎませんが、その分日頃集中的に診療をさせていただきます。なにとぞご理解をよろしくお願いいたします。