2014.5.8 春山を満喫

 GWに後立山連峰の唐松岳という山に登ってまいりました。白馬岳のとなりの山で、八方尾根という有名なスキー場のある尾根をどんどん登っていくと頂上です。下半分がスキー場なのでゴンドラがあり、また頂上直下には営業している小屋もあるため、にぎやかな山です。足に自信がなかったため、ゴンドラのあるこの山を選びました。
 滑り出しは快調。快晴で雪もまだしまっており、順調に標高を稼いでいきました。上部ではいくつものつがいの雷鳥に遭遇しました。縄張り確保?求愛?よくわかりませんが、オスがぐわ~ぐぁわ~と泣いて、飛ぶところも幾度か見ました。夏はウズラのように茶色のまだらですが、今は白黒まだらの状態です。夏山では雷鳥に会うと天気は悪化するといわれるのですが、今回もまさにその直後から天候が急変、風が強くなりあられが降ってきました。 お昼前、頂上直下の小屋に着いた時には暴風雪。やめておけばいいものをそこから頂上まで登って行きました。風はどんどん強くなり、最悪なのは雪が雨になってしまったことです。防水のヤッケをはいていなかった下半身はずぶぬれになってしまいました。もちろん頂上に人は一人もいません。小屋に戻ると超満員!「低体温」で運び込まれる登山者もおられ、春山を甘く見るとしっぺ返しが大きいことを再認識しました。
 しかし、翌朝は快晴。ご来光も拝むことができ、頂上は前日とは別の世界でした、前日は視界数m以下の真っ白な世界。翌日は富士山まで見渡すことができました。
当初の予定では南の方面へ縦走する予定でしたが、足に自信がなくそのまま下山しました。しまった雪の下山はとても快適でした。(時々足をひねって「ギョエッ!」っといいながら…)
 汗かきながらの雪の斜面の登り、時々吹く冷たい風、流れる雲、残雪の山々の絶景、行く所々に雷鳥のつがい。そして天候の急変、氷雨、心の折れそうな一人ぼっちの頂上。しかし翌日は、最高のご来光、360度の頂上パノラマ。快適な下り、下山後の温泉・・・・・。
 春の山の悪条件と好条件の両方を満喫したGWでした。やっぱ山はやめられません。

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