今年のお盆も皆様にご迷惑をおかけすることをある意味承知で、また、後方病院の存在にも甘えながら、夏休みをたっぷりととらせていただきました。われわれがまとまったお休みがいただけるのはGWと、お盆と、年末年始だけです。職員にも常々、お休みはしっかりと取り、リフレッシュすることが必要だと話をしています。皆様の夏休みはいかがだったでしょうか?小生も精一杯、目一杯の夏休みを過ごさせていただきました。
今年は、小学6年の次女に、夏休みには「思い出づくり」がしたいと言われました(宿題だった?)。山好きの小生は、次女と二人ならでかい山ができる、「山の思い出を」とほくそ笑んだのですが、次女からは「山はえらいのでいや」と一蹴されてしまいました。そこで、自転車が好きで自転車は楽な乗り物だと勘違いしている次女に、じゃあ自転車で思い出を作ろう、日本一の琵琶湖をサイクリングして一周してみようぜ、と誘ってみたところ、食いついてきました。昨年1人で一周した経験があり、ゆっくりと二日かけて周ればなんとかなるかと思い、またもし成功すれば次女にとっても達成感を味わい、自信を持つことになるのではないかと決行しました。
8月11日朝4時に自転車を積んで家を出発し、6時45分に「草津道の駅」を自転車で出発しました。今回の一番の敵は「暑さ」と「お尻の痛さ」でしたが、時間に余裕があり、ゆっくりのペースであったため痛みはなんとか自制内のもので、次女に気を配る、景色を楽しむ余裕もありました。ゆっくりと、しかし休憩は極力短時間にしてこぎ続けること1日目9時間、琵琶湖の北西にあるキャンプ場でテントを張り、お風呂代わりに人生初の「湖水浴」を楽しみました。最高に気持ちよかったです。翌日は6時前に出発、11時過ぎに琵琶湖最南端の「瀬田の唐橋」通過(写真)、12時には出発点の「草津道の駅」に到着しました。正直、成功率は50%程度と思っていました。暑さにやられ、電車で帰ってくることも想定していました。にわか勉強でパンクの修理もできるようにしての出発でしたが、まったく自信はありませんでした。結果は、運良く目標を達成することができました。
琵琶湖は思ったより大きなもので自転車につけていた距離計は204.11km。これを直線で延ばすと、名古屋から神奈川県小田原までの距離となります。また、どんな日本地図を見ても、琵琶湖は分かります。TVの天気予報のでかい地図を見ても、琵琶湖は分かりますね。あれを一周したんだぞ!と内心小生でもいい気持ちになります。今後の次女の人生に少しでもいい方向に向くきっかけとなれば、この「思い出づくり」も大成功であったと言えると思います。作ったのは次女の「思い出」ではなく「小生の思い出」、つまり、次女の「思い出」を作るんだとい言いながら、作ったのは実は「小生の大きな思い出」だったのです。